建設業で社長になったら、お金についての感覚を身につけておかなければいけません。

建設業界ではおそらくどんぶり勘定が当たり前だったかもしれません。
でも、それは日本経済が成長していて、建設業界全体の市場も伸びていたからこそです。
では、今は日本経済自体が縮小しているので、それに伴い建設業界も縮小しています。
ですから、これからの建設業もしっかりとお金の管理をしていく必要があります。

そしてお金の管理は信頼のおける社員に任せても最終チェックは社長自身が
把握しなければだめです。
建設業の社長になる人は独立前からしっかりとしたお金の感覚を身につけてください。

そのお金の感覚を身につけていく方法として・・・

1.貯金をする

独立起業するために自分で貯金してみてください。
この貯金の過程を通じて、お金を大事に使う感覚が身につきます。
独立しても会社員時代と同じようにお金を使っていては、会社が資金難になってしまいます。
ぜひ、会社員時代からしっかりと貯金してください。建設業許可にも500万円という要件がありますしね。

2.お客を集める費用を考える

独立後は、自分でお客を発掘していかなければなりません。
お客様を集めなければ売上が上がらず会社は倒産の危機になります。
じっとしていても勝手にお客はきてくれませんよね。
お客を集める費用がかかります。ではその費用はどのくらい必要になるのかを考えましょう。
また、集客のための勉強費用も必要かもしれません。

3.帳簿(簿記)の知識を身に付ける

社長は当然経営者ですから、帳簿の知識は身に付けたいものです。
一般的に簿記には1級~3級とかありますが、知識としては簿記3級程度でも
良いと思います。
たとえば、会社の顧問税理士の話が分かる程度にはなっておきたいですね。
また、建設業経理士という建設業専門の経理資格もあります。

4.経営者としての投資感覚を身に付ける

お金を借りてビジネスに投資し大きく利益を出すとか、
人を雇って仕事をしてもらい、利益を出すとか。
経営者としての投資感覚を身につけることも大切です。
そうでないと、いつまでも自分一人で工事をしていく事になり、
いつまでたっても会社は成長できません。
なぜ、独立して社長になるのか?
仕事や会社を大きく成長させたいからですよね。

世の中の他の業界の社長も、経営者としてお金の感覚を既に持っていたり、
常に磨き続けているはずです。
建設業の社長になるなら、彼らと同様にお金の感覚を身につけて、
対等以上に頑張ってほしいと願っています。